平成 二十三年 皐月

:

乱れた生活の皺寄せで真夜中にコーヒーを落としている。やはり夜の時間は落ち着く。社会は沈黙し、おれを揺さぶるものは何もない。
 ようやく安全地帯に逃げ込んだのだ。ラジオも音楽も、今夜は堪え難くなってしまった。熱の籠ったおれの匂いと夜の清らかな空気を入れ換える換気扇の音だけが六畳間に響いている。
 いっそのこと、雨でも降らないかと思っている。地上を洗い流す静寂の音。


May. 22. Sun. A.M.

:

imitated records or false memories

漁業通信

此のサイトに有益な情報はありません。

since Aug. 8. 2002 / Copyright Chisso / All right reserved.
inserted by FC2 system