平成 二十年 水無月

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そろそろ携帯電話を契約しようと思い、しかるべきところに行ったが、身分証明ができず敗北。
 私はだあれ? お心当たりの方は以下に情報をお寄せ下さい。


岡山市 スタジオ 貝*
      『ダレダの部屋』係


ダレダッダレダッダレダッダレダッダ


Jun. 3. Tue.

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「ベルカ、吠えないのか?」を読み終えた。丁度一週間。私にしてはかなり早い。読みやすかった。文章は読みづらかったけど。


私は、存命中の人の本をあまり読みません。沢木 耕太郎 と ヴォネガット と クラーク (後の二人はつい先日亡くなったが、読んだときにはまだ生きていた)くらいだと思う。近代文学というやつが趣味の中心なのです。
 「ベルカ...」は二十一世紀に書かれた物語だし、著者の 古川 日出男 氏は存命、と言うか気鋭の作家さんらしい。物語があって展開があって(どんな小説にも物語や展開はあるんだけど)、そういう本をきちんと読むのは初めてかも知れない。新鮮であった。
 あらすじを述べますと、
冷徹な軍用犬と孤独な少女の心暖まる交流。ロシアの凍てつく晩に、少女の愛が奇跡を起こす! そのとき、ソ連時代を生き抜いた老人が見たものとは!? 全米一位獲得か? もう感動の涙が止まりません!
うぉん


上記はでまかせですが、興味があれば読んでみてはいかがでしょう。二十世紀の歴史(歴史?)がお好きな方なら、特に。犬まっしぐら。


Jun. 5. Thu.

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短編集「町でいちばんの美女」
チャールズ・ブコウスキー(青野 聰 訳)
Aug. 15.(2007) - Jun. 11. read over
書評:きちがいの読み物はいつだって最高だよ。


随筆集「陰翳礼讃」
谷崎 潤一郎
Jun. 12. - 17. read over
書評:昭和ひと桁の書物ながら、けっこう今でも通用するあたり、きちがいじみた観察眼。


映画「今夜、列車は走る」
ニコラス・トゥオッツォ 監督
Jun. 20.
感想:七年ぶりに映画を観に行った。(ちなみに前回は 2001年、「2001: a space odyssey」のリバイバル上映銀座) つまり映画館へ行く習慣がない。ので、こういうマイナー映画を観て文化人を気取る。当然ハズレも覚悟する。これは、まあハズレ。ふつうの映画。きちがい成分が足りない。そもそもきちがいを期待するような映画でもない。ストーリーが、私にはドラマすぎた。もっと薄味を期待した。通貨ペソのどっかの国のアウトストラーダデルソーレと言った感じの庶民生活の描写は愉しめた。ボロの路線とか町並みとか。


Jun. Jun. Jun.

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ISO 100, f11, 1/250...
今日の適正露出。つまり、そう。
 探し物はなんですか。見つけにくい物でした。見つかりませんでした。乗客に日本人は、いませんでした。いませんでした...


街は、六月、三十日。乾いた風、これは大陸の高気圧。舞い上がる、自転車のスカート。抑える手。携帯電話。女子高生、日本で最も権力を持つ階層。コカコーラを飲んでる、鉄道作業員。三人座って、煙草も吸ったかも知れない。撮れなかった。
 なんだろう。やたらとたくさん、男や女がいたように感じた。制服により所属と階層を表明した若者。私服により声高な個性を無個性に叫ぶ若者。
 月曜だぜ。一日間違えちゃ、いないか? 昼間っからプラプラしやがって。おれもだ!


この日の夜明け前、カミュの「ペスト」を読み終えた。それから一時間ほど眠って、起きた。朝だった。眩しく、気だるい一日が始まった。


Jun. 30. Mon.

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